スウェーデンの住宅

 

#064

 

2017-05-15

 

「スウェーデン住宅の断熱性能は、

どの程度なのですか?」・・・と

よく質問を受けます。

 

「現在、スウェーデンで省エネ住宅といえば、

外壁の断熱材の厚さが30cmから40cm

仕様が常識で、一般的なもので20cm程度、

それ以下の厚みは、サマーハウス(夏の別荘)

で使われています」とお答えしています。

 

これは、「断熱材の厚さ」なので、実際の

外壁の厚みはもっと厚くなるわけです!

 

断熱材は、主に、ロックウールや

セルローズファイバーといった繊維系です。

 

断熱材の種類によってその断熱性能

(熱伝導率)は違いますが、ざっくり言うと、

 

日本の次世代省エネ基準で、9cm(関東)、

13.5cm(北海道)・・・と比べると、

省エネ性能は雲泥の差と言えるでしょう!

 

なぜならば、基本的に、断熱材の厚さは、

住宅の熱損失抑制とほぼ比例の関係で、

熱損失は、消費暖房(冷房)エネルギーと

ほぼ比例の関係にあるからです。

 

つまり、大雑把な考え方では、

断熱材が厚いほど省エネになるのです!

 

そして、続いて受ける質問が、

「どうやって、そんなに厚い断熱材を

充填しているのですか?」

 

といった素朴な疑問です。

確かに不思議ですよね・・・。

 

実は、スウェーデンの住宅(木造)では、

断熱層が3層構造!になっているのです。

 

外壁断熱-断面

 

スウェーデン住宅の外壁断面図を見ると、

主体構造に断熱材を充填(d1)するだけでなく、

室内側(d3)と外側(d2)にも断熱材が

付加されているのがわかります。

 

主体構造の室内側に枠材を組んで、

断熱材を充填すれば、内断熱。

 

同様に、主体構造の外側に枠材を組んで、

断熱材を充填すれば、外断熱。

 

外壁の断熱材の厚みはd1+d2+d3、つまり、

主体構造の充填断熱 + 外断熱 +内断熱、

それぞれの厚みの合計となる計算です!

 

外壁断熱-U値

 

主体構造の厚みを195mm45x195のたて枠材)、

内断熱の枠材を45mm、外断熱の枠材を70mm

とすれば、断熱材の合計厚さは310mmとなり、

その断熱性能は、熱貫流率で0.148w/m2kです!

 

この3つの層の厚みを組み合わせることで、

30cm40cmといった断熱材の厚さを実現し、

外壁断熱の性能を上げている・・・のですね。

 

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