FukawasaHus

 

#066

 

2017-06-19

 

「スウェーデンの窓は、やっぱり、

トリプル(3層ガラス)ですか?」

 

とよく聞かれます。

 

答えは、YES。逆にスウェーデンで、

2層ガラスの方が珍しいくらいです。

ただ、「トリプル」といっても様々です。

 

例えば、3層ガラスの木製窓では、

見た感じは同じようでも、断熱性能を表す

熱貫流率が、U=1.9 w/m2kもあれば、

U=0.7 w/m2kもあります。

 

2000年当初のスウェーデンは、標準レベルが

U=1.3 w/m2kでしたが、その後、U=1.2

U=1.1・・・と次第に下がって行って、

U=0.9が現在の標準レベルとなっています。

 

これは、消費者が省エネ思考!とも関係が

あるものの、主な要因は、政府主導の

Bidrag(ビドラーグ:補助金)によるものです。

省エネ性の高い住宅がお得になるからです。

 

日本に輸入している木製窓も当然、

「トリプル」ですが、3層ガラスではなく、

2+1=3層ガラスを勧めています。

 

外観の見た目は、共に、ほとんど同じです。

何が違うのか・・・?というと、

 

3層と2+1=3層ガラス窓

 

3層ガラスは、ガラスユニットが一つ

であるのに対し、2+1=3層ガラスでは、

2層ガラスと1層(シングル)ガラスと

ガラスユニットが二つあります。

 

この間は、65mmもあって、なんと、

ブラインドが内蔵できるのです!

 

窓の断面図

 

このブラインドは、カーテン代わりに

なるだけでなく、夏場の日射熱を効果的に

排出することができます(遮熱)。

 

この65mm空間は、外部とも通じており、

日射熱で暖められた空気は、自然と上部へ

放出されるので、いわゆる、「対流通気層」

として機能しているのです。

 

窓の遮熱メカニズム

 

外部と気密が取れていないという事は、

断熱性能も出ないのでは・・・?と、

私も初めは不思議に思っていました。

 

しかし、スウェーデン国立試験所公式データを

見ると、標準仕様で熱貫流率が、U=1.1 w/m2k

ガラスを変えるとU=0.93層ガラス並です!

 

実は、寒い冬に、熱を逃がさない断熱構造と

するのは意外と簡単です。それよりも日本では、

暑い夏に、どのようにして日射熱を防ぐか?

の方が難しく、かつ、最重要課題なのです。

 

これが、2+1=3層ガラスを勧める理由です。